特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人-」について
1万年以上にわたって続いた「縄文時代」。当時の東京に生きた縄文人の暮らしにスポットをあてた特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人-」が、江戸東京博物館で開催されます。土偶100点以上や、土や石、骨などでできた道具の数々、土器、装身具など、さまざまな縄文時代の出土品が展示されます。さらに、縄文時代の生活空間などを模型や映像で具体的に再現されます。出土品がどのような場所でどのように利用されていたかが紹介され、当時の生活の様子を知ることができます。
縄文2021 見どころ
縄文時代中期前半の大型土偶の好例です。2009年にイギリスの大英博物館で開催された「土偶 The Power of DOGU」でも展示されました。
多摩ニュータウンのビーナス(土偶)
多摩ニュータウンNo.471遺跡出土
縄文時代中期
東京都教育委員会蔵
まるでお面のようですが、有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)の装飾として貼り付けられていたものと考えられます。
丘陵人(おかびと)の肖像(顔面装飾)
多摩ニュータウンNo.72遺跡出土
縄文時代中期
東京都教育委員会蔵
さながら〝縄文ゾーン〟 復元模型が織りなす縄文の暮らし
江戸東京博物館5・6階常設展示室の魅力はなんといっても江戸東京の暮らしを再現した復元模型。1階特別展示室を会場とする本展では、2つの復元模型が縄文時代のムラの様子を再現。当時の生活空間を実感してもらうとともに、常設展示室〝江戸・東京ゾーン〟の模型とも比較してみてください。
多摩丘陵の縄文ムラ。老若男女20人余が、食べる!狩る!遊ぶ!
環状集落再現模型 部分(多摩ニュータウンNo.107遺跡)
復元年代:縄文時代中期
縮尺1/20
※製作中のため、完成品とは異なる部分があります。
多彩な土偶が100体以上 縄文人の姿を物語る
写真はもちろん肖像画もなかった縄文時代。それでも人びとは、土偶や土面として自身の姿を今に残してくれました。本展覧会で展示される土偶は100体以上。その表情から縄文人の思いを読み取ってみてください。
出土した土偶は101点 多くの土偶を保有していたムラの社会的背景を考える好資料。
東京都指定有形文化財 土偶(一部のみ展示)
縄文時代中期
多摩ニュータウンNo.9遺跡出土
東京都教育委員会蔵
八ヶ岳山麓の土偶の特徴と造形の美しさとを合わせ持つ。
国宝 土偶(縄文のビーナス)
茅野市所蔵
尖石縄文考古館保管
展示予定期間:10月19日(火)~11月14日(日)
全身がほぼ完存する大形土偶。
顔に仮面をつけた姿を思わせる。
国宝 土偶(仮面の女神)
茅野市所蔵
尖石縄文考古館保管
展示予定期間:11月16日(火)~12月5日(日)
道具の数々が縄文人の息づかいを伝える
土、石、骨などなど。様々な素材から形作られた道具類が、当時の人びとによる素朴な生活と自然との共生をかいま見せてくれます。どのように使ったのか?なぜこの形なのか?実用性と造形美の両側面からお楽しみください。
縄文時代草創期の狩り暮らしを語る一級資料
重要文化財 石槍(一部のみ展示)
縄文時代草創期
あきる野市前田耕地遺跡出土
東京都教育委員会蔵
重要文化財 土製耳飾(どせいみみかざり)
縄文時代晩期
調布市下布田遺跡出土
江戸東京たてもの園蔵
縄文時代の重要な乗り物
丸木舟
縄文時代
江戸東京たてもの園蔵
今こそ学びたい東京の縄文発掘史
全6章からなる本展覧会。東京に生きた縄文人の姿を知るだけではなく、東京の縄文発掘史から考古学の未来まで学ぶことができます。
全国屈指の大規模貝塚 石神井川流域の縄文遺跡群を支えた貝の加工処理場跡
北区中里貝塚(ハマ貝塚)貝層
縄文時代中期
北区飛鳥山博物館画像提供
まとめて捨てられた大量の土器 縄文ムラにおける捨場の一景観
多摩ニュータウンNo.72遺跡
住居跡に捨てられた土器等
縄文時代中期
東京都教育委員会画像提供
名称 | 特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人-」(じょうもん とうきょうにいきたじょうもんじん) |
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所在地 | 〒130 – 0015 東京都墨田区横網1-4-1 |
開催期間 | 2021年10月9日~12月5日 9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで) ※休館日は毎週月曜 |
開催場所 | 東京都 東京都江戸東京博物館 |
交通アクセス | 地下鉄都営大江戸線「両国駅」A3・A4出口から徒歩1分、またはJR総武線「両国駅」西口から徒歩3分 |
料金 | 特別展専用券/一般1300円、大学・専門学校生1040円、中学生(都外)・高校生・65歳以上650円、小学生・中学生(都内)650円 ほか特別展・常設展共通券などあり。混雑緩和のため事前予約を推奨しており、前売り券は販売なし。江戸東京博物館ホームページ参照 |
問合せ先 | 東京都江戸東京博物館 03-3626-9974 (代表) |
ホームページ | https://www.edo-tokyo-museum.or.jp |
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