湯島天満宮(湯島天神)は学問の神様、菅原道真公を祀る神社。学業成就、合格祈願、商売繁盛、家内安全などにご利益があるといわれています。
境内には、銅製の鳥居や、迷子探しの奇縁氷人石などがあるほか、泉鏡花作の新派の名作「婦系図」の舞台としても有名で、鏡花の筆塚や新派の記念碑もあります。
約300本もの梅の木が春には一斉に花を咲かせ、例年2月上旬から3月上旬には「梅まつり」が開催されます。
学問の神・菅原道眞公を祀る受験生が集う湯島天満宮(湯島天神)
春日通りの切通坂上り口にあり、泉鏡花の「婦系図」に登場する天神さま。雄略天皇2(458)年、天之手力雄命を奉斎したのに始まり、文明10(1478)年、太田道灌により再建される。菅原道真公を祀っていることから学問の神様として知られ、毎年多くの合格祈願者が訪れます。境内は広重の「江戸百景」などの画題となり、湯島十景、また武州洲学十二景に詠まれた景勝地としても知られています。
湯島天満宮(湯島天神)由緒
御祭神
天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)
菅原道真公(すがわらみちざねこう)
例祭日
五月二十五日
社 名
湯島天満宮
湯島天神は 雄略天皇二年(458)一月 勅命により創建と伝えられ、天之手力雄命を奉斎したのがはじまりで、降って正平十年(1355)二月郷民が菅公の御偉徳を慕い、文道の大祖と崇め本社に勧請しあわせて奉祀し、文明10年(1478)十月に、太田道灌これを再建し、天正十八年(1590)徳川家康公が江戸城に入るに及び、特に当社を崇敬すること篤く、翌十九年十一月豊島郡湯島郷に朱印地を寄進し、もって祭祀の料にあて、泰平永き世が続き、文教大いに賑わうようにと菅公の遺風を仰ぎ奉ったのです。
その後、学者・文人の参拝もたえることなく続き、林道春・松永尺五・堀杏庵・僧堯恵・新井白石などの名が見えます。将軍徳川綱吉公が湯島聖堂を昌平坂に移すにおよび、この地を久しく文教の中心としていよいよ湯島天満宮を崇敬しました。
明治五年(1872)十月には郷社に列し、ついで同十八年(1885)八月府社に昇格しました。
明治維新以前は、上野東叡山寛永寺が別当を兼ね、喜見院がその職に当いました。
元禄十六年(1703)の火災で全焼したので、宝永元年(1704)将軍綱吉公は金五百両を寄進しています。
明治十八年に改築された社殿も老朽化が進み、平成七年十二月、後世に残る総檜造りで造営されました。
天神様と梅
天神さまは五歳の時、梅の花を見て
うつくしや紅の色なる梅の花あこが顔にもつけたくぞある
と和歌をよまれ、太宰府に行かれる時、自宅の紅梅殿でよまれた
東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ
の名歌の中の梅の木が道真公を慕って一夜のうちに太宰府に飛来したと伝えられる”飛梅伝説”(とびうめでんせつ)など 道真公と梅にまつわる話が多く残っています。
加賀の前田侯は大の菅公ファンで家系を菅原姓に結びつけ家紋を梅鉢とし 特に加賀梅鉢と呼ばれています。
当神社の神紋も加賀梅鉢となっています。
天神様と牛
天神信仰の中でも、天神さまと牛とは切っても切れないものがあり、古くより様々な縁起・伝承を見ることが出来ます。
道真公は承和十二年六月二十五日乙丑の年に、ご生誕になり、延喜三年二月二十五日の丑の日に薨ぜられ、また「菅家聖廟略伝」には、菅公自ら遺言をされ、「自分の遺骸を牛にのせて人にひかせずに、その牛の行くところにとどめよ」とあり、その牛は、黙々と東に歩いて安楽寺四堂のほとりで動かなくなり、そこを御墓所と定めた、と書かれています。
ほかにも、天神さまと牛との関わりについて数多く見られ、道真公がいかに深く牛を慈しんでいたかも窺われます。
このようなことから当神社の境内には石造りの臥牛があり、牛の角をなでていく方、手を合わせていく方、鼻が悪いといって鼻をなで、足が悪いのでと足をなでていく方、・・・・・と多くの方々から「撫でうし」として信仰されています。
湯島天満宮(湯島天神)概要
住所 | 東京都文京区湯島3-30-1 |
---|---|
アクセス | 【電車】東京メトロ湯島駅3番出口から徒歩3分(三が日は規制あり) |
営業時間 | 開門時間 6:00~20:00。神符授与時間8:30~19:30。御祈願受付時間9:15~16:30。御朱印受付8:30~17:30 【年末年始】神符授与時間・御朱印受付 12月31日8:30~21:00、1月1日0:00~21:00、1月2日・3日8:00~21:00、1月4日~1月7日8:00~20:00。御祈願受付時間 1月1日0:00〜19:00、1月2日〜6日8:00~18:00、1月7日8:00~17:00、1月8日9:00~17:00 |
定休日 | なし |
駐車場 | なし。 |
公式ホームページ | https://www.walkerplus.com/spot/ar0313s30793/data.html |
出典:湯島天満宮(湯島天神)