浅草寺四万六千日ほおずき市(7/9・10)
毎月18日の聖観音菩薩のご縁日の他に功徳日というものがある。
その定められた日に参詣すれば百日とか、「千日詣ったと同等の功徳にあずかる」と伝えられる。
その功徳日は江戸時代から盛んになり、その中でも7月10日の四万六千日は、Tカ年中における最も多数日の功徳日とされ、127年間も日参したと同じ利益にあずかるというので古来よりこの日の参詣人は境内をうめるほどであった。
この四万六千日と同じ日に催される。
「ほおずき市」は、又庶民の間で人気のある市である。
ほおずき市は、観音堂の境内に立ち、その頃ともなれば梅雨もあけて急に夏らしくなる。
この日は、お堂の両側から裏手の広場にかけてほおずき市、金魚屋、風鈴、虫籠、燈籠等の商い店が並ぶ、何れも浴衣がけで、散歩がてらの人達で賑う。
赤い実をやわらかくもんで、種をぬき、水で洗って苦味をとり口にふくんで鳴らす。
当時は三角の雷除けのお礼も授与される。
参詣人が雷除けを帽子や髪にさして、六区や仲見世を行く姿も、なかなか風情がある。